※大人のお姉さま向けです。ご注意ください。




















































++ 馴れ合い ++







グラハムをベッドに押し倒したカタギリは、シャツを脱がせるのももどかしく、ボタンをはずしただけで、性急に彼の身体をまさぐる。

「ねえ、まともに抵抗しないのは、僕に対する同情? それとも君もこうなることを望んでいるから?」

「ばっ……」
怒りか羞恥のためか分からないが、頬を朱に染めたグラハムにカタギリが口を歪めた。

「どっちでもいいけど、抗わないでいてくれるのは嬉しいな。……酷いことはしたくないから」

「わざと悪ぶるのはよせ! そんな顔して言われても真実味がないぞ」

グラハムには、どこか痛みを孕んだ顔で自分を追い詰めるカタギリの表情が気になった。

「君はどこまで自信家なんだ。――時々無性に腹立たしいよ」

蕾をくすぐるように蠢いていた指先が明確な意志を持って動き出す。つぷりと指先を侵入させた。

「んっ……く!」

オイルで濡らしたカタギリの指を締め付けては、緩ませる。
はじめは、固く閉ざされていた蕾もいつしかほころび、更なる快楽を呑み込もうと蠕動する。
本人の意思とは関係なく、身体は正直に反応した。

「もういいかな?」

「……知るか!」

頬を上気させ、なかなか抗う態度を崩さないグラハムの強情さにカタギリは苦笑した。

「でも、もう待てないし……ね」

グラハムの足を抱え上げ、自身の昂りを押し当てた。
グラハムの身体がこれから訪れるであろう痛みに怯み、一瞬硬直する。

「力抜いててよ」
耳元で優しくささやき、そのまま押し入った。
よほど辛いのか、目をきつく瞑って痛みが遠ざかるのをやり過ごすグラハムの表情が扇情的だ。
カタギリは、動きを止め彼の身体が慣れるのを待つ。
浅く息を継ぐ姿を真下に眺めながら身体の強ばりが解けるのを待って、再び奥へと突き入れた。

「あぅ……っ!」

「へぇ、いい声」

きつい締め付けにカタギリが満足そうに息を吐く。
グラハムは口を片手で塞いで断続的に襲い来る快楽の波を耐えようとする。その姿にカタギリは、たまらなく欲情する。

「声……もっと出してよ」
耳元で意地悪く囁き、更に彼を追い上げる。

「……っく」

太股が強ばり、引き締まった筋肉が痛いほど攣れている。

「はや……く、終わらせろ!」

「また、そんな憎まれ口を……イイんでしょ?」

カタギリは、ゆるゆると腰を揺らし、グラハムの声が洩れる場所を突いてやる。
オイルのおかげで滑りの良くなった内壁を擦るように抜き差しを繰り返した。
呼吸を荒げて、吐息ばかりがひっきりなしに続く。
なかなか声を出さないグラハムを強情に思ったカタギリが、彼の中心を捉え、きつく締め上げた。

「アッ……、ク!」

グラハムの口から声が洩れると、カタギリは悦に入ったように微笑する。

―――いい声だ。

乾いた唇を舌で濡らし、グラハムが快感に身体を震わす姿を見下ろした。
MSパイロットならではの均整のとれた肢体。白い肌が上気し、汗に濡れている。普段は、MSAWDの精鋭としてガンダム調査隊を率いる男が、今はカタギリの下で悶えている。
それが、男の本能とでもいうべき征服欲を満たした。

彼の中心を緩急つけて扱きながら、繋いだ身体を揺さぶる。
辛そうに寄せられた眉根と、目尻に浮かぶ滴は生理的な涙か。
断続的に洩れる喘ぎは、苦痛によるものか快感によるものか分からないが、おそらく後者であればいいとカタギリは願った。

グラハムの体内の熱を直接感じる行為よりも、普段は決して表に出さない媚態を見られたことの方に悦びを感じた。

これだけ酷いことを言って、自分勝手な感情を相手に押しつけて、自分の欲望のままに友人を抱いている自分に嫌悪しながらも、彼の身体を貪り続けた。
彼への感情で混乱する自分に無防備な笑顔を晒し、無防備な信頼を寄せるグラハムが悪い。一度溢れてしまった感情を元に戻す術など知らない。
この熱病のような心を鎮められるのは、目の前の人だけだ。
この行為が生涯の決別を生み出すかも知れない。

でも――――もう、堪えられなかった。



「好さそうな顔……気持ちいい?」

わざと相手の口から聞きたくなった。

「……察しろ!」

怒ったように言って、グラハムがカタギリの背に手を回し、首にすがりつくようにして唇を求めた。
舌を絡ませ、カタギリが戸惑うほどに深く口づける。
呼吸を忘れるような荒々しい口付けは、グラハムから誘うように始められ、次第に主導権がカタギリに移っていった。


唇を離したグラハムが、カタギリの頬に手を伸ばし、指先で目元から頬のラインを辿った。

「馬鹿……、何で…お前の方が泣きそうなんだ」

荒い吐息の中、苦く笑うグラハム。

カタギリが目を瞠って、「敵わないな……」と呟き、潤んだ緑色の眼を見つめた。


「……今更だろう?」


不敵な笑みを浮かべるグラハムに苦笑し、カタギリは二人で頂上を極めるために再び行為にふけったのだった。






end



初めての……って感じでしょうか(笑)。軽い言葉攻めなカタギリ。
なんだか、グラハムさんの方がいざというときの度量が大きいような気がする。予測しない反応を返してくれそうで、そこがカタギリはたまらないんだと思う。
なんでこういうコトになったかという経緯をすべてすっ飛ばしてエロだけ書きました。過程好きな方には大変物足りない感じで申し訳ないです……。



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