++あなたは知らない++





あなたは知らない。

あなたは知らない、僕が今、何を考えているかを。


僕がなぜここにいるのか
僕がどうして生まれてきたのか

あなたは知らない。



なぜ、あなたに拾われたのかを
あなたは知らない。


この世界の変革の中で、
歯車が回るところを見守るだけの傍観者のように
あなたは振る舞うけれど、僕から見ればあなたも歯車の一つだ。
世界という名の大きな機械仕掛けの玩具の、パーツに過ぎない。
僕があなたの傍にいるのは、あなた自身が歯車の一つであることを知っているからだ。



監視者としての使命?

戦争根絶?

世界平和?



そんなものはどうでもいい。

本当は、どうでもよいのでしょう?



どんなに傍観者を気取っていても、あなたは、そのうち我慢できなくなるのだから。

現にあなたは、僕と出会ってしまったのだから。



あなたが手を伸ばせば歯車が動く。
あなたは、それを自覚してしまったから。
僕にその力があることに気付いたから。
その力を手に入れたと思っているから。


一族の悲願?

世界への挑戦?

本当にあなたが望むものは何……?






あなたは、僕を「天使」と呼ぶけれど、その意味を本当に理解しているのかな。


天使とは、本来ヒトの意など介さぬ存在。
空気のようにただそこに満ちているもの。
ヒトの営みなど関知しないもの。
ヒトの救済などしないもの。
神の審判をヒトに伝えるもの。

神に近ければ近いほどヒトから遠く離れた異形異能の有翼の存在。



だから、僕は天使。

ヒトではないというのならば、それは正しいことなのかもしれない。



だって、こんなに歪んでいるでしょう?







僕にやさしくキスをするあなた。

かわいそうな人。
僕と出会ってしまった哀れな人。


あなたは贄。


僕のために捧げられた可愛い子羊。







end



ドロリボ。いや、リボ→ドロかな。
リボンズの微笑は凶悪です! あんなに無邪気にアムロの声で言われたら、どんなひどい言葉でも甘く聞こえるんだろうなぁ。(妄想)  きっとお互い利用し合っているつもりでも、どこか寂しくて、満たされなくて、なんとなくお互いを求めているような関係だといいな。


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